ストレージよもや話

今回は、ハイエンドなストレージで今、最もホットな話題、ストレージの仮想化技術に語っちゃうぞぉ。
SANを使えばストレージとサーバーをN対Nで接続できるようになったのはいいけど、ストレージ固有のコピー機能とかを使うにはストレージ毎の独自コマンドが必要になるし、ストレージからストレージへのデータマイグレーションが困難だったり、以前紹介したような化け物ストレージですら1台だと性能が足りんとか、LUNレベルマスキングやZoningだけでは柔軟な構成ができんとかいろいろな問題というか贅沢な要求が出て来たわけです。
で、出て来たのが仮想化技術。有名所は、DatacoreのSAN SymphonyとかIBMのSVCとかがありますが、コンセプトは同じでストレージをサーバーから隠蔽して透過的に扱えるようにしようという物です。
LVMの概念がわかる人にはわかりやすいと思いますが、簡単に説明するとLVMをハードウェアで実現している物です。サーバー毎に最適な容量のディスクを仮想ドライブとして認識させ、実体を複数のストレージサブシステムからダイナミックに割り分けるコントローラーなのです。といっても全然わかりませんね。なんて説明が下手なんだ俺は。
実現している仕組みが全然違うのでそれぞれ簡単に紹介すると、SAN Symphonyは、Windows2000で動作する完全なソフトウェアだけで実現しているという点がなかなか面白いです。しかも配下のディスクはSCSIでもATAPIでもFCでも何でもOKと。しかもPCサーバーに積んでいる物理メモリを全部キャッシュとして使えるので異常に高速という楽しげな製品です。まあ現実的にはFCのディスク以外をぶら下げるというのはありえないし、Windowsベースなのでこのコントローラーそのものの管理コストが馬鹿にならないしWindowsベースのサーバーで超高可用性を実現しなければならないという、かなりキツイ要件が必要という罠がある。だからガチンコ設計、鬼チューニングでパフォーマンスの限界に挑戦しなければいけない人向け。
で、もう一個のSVCだけど、こいつは専用ハードウェアで実現している。使えるのはFCのディスクだけだが、専用H/Wでコントローラーの管理を意識することは少ないしsshだけで一通りのリモート制御ができるので自動化しやすく管理がしやすく、既存のFCディスクからのマイグレーションがやりやすいというメリットがある。ガチンコチューニングより管理や移行の簡易さを取るのならこちら。
まあどちらも最近出たばっかりの最新物なので安易に提案してくるSI屋には要注意。というかディスクだけで数千万〜億のオーダーのシステムだし、SAN Symphonyとかだと仮想Storageにアクセスしているサーバー全部よりさらに高い可用性が必要な超高可用性のWindows2000ベースのシステムをがっちり作り込めるようなSEは大手でもそうはいないし、お値段もまだまだ高価。
まあ技術的には非常に面白いものだし、さらにこいつらとiSCSIゲートウェイやブロックレベルではなくファイルシステムレベルでディスクを共有するSANFilesystemとかもまた色々とアレゲな世界が待っているのだが、それはまたそのうち。