自宅PCの主要データはQNAPにすべて保管しています。RAID5とはいえ、誤削除などに対しては充分ではないためさらにeSATAの外付けHDDに1週間に一度rsyncでバックアップという徹底ぶり。
しかし、これだと自宅の火災やデータを削除・破損したことに気づかず一週間経ってしまったら終わりなので、低頻度でもよいから遠隔地へのバックアップを検討していましたが、なかなか良い手段を思いつかずしばらくやっていませんでした。
今まで検討した方法としては、HDDを実家に送る(更新頻度がバラバラだし輸送時の破損や盗難が心配)、Hubic(ヨーロッパなので遅延が大きすぎて遅い)、Amazon Glacierに保管(TBクラスになるとまだ高い)、実家とVPN張ってrsync(初期費用と故障時の対応が面倒、VDSLなので帯域が細い)などなどです。
で、先日Acronis TrueImageのクラウドストレージが年間9800円でTrueImageの1ライセンス付きで容量無制限というサブスクリプションプランが発表されたので、試してみることにしました。
TrueImageなので、データは暗号化して保管できるし、転送量・容量共に無制限なので、帯域さえ充分なら使えそうです。(ローカルで暗号化しているのか、平文で送ってリモートで暗号化しているのか、ダウンロードパスがあるだけでデータの保管は暗号化していないのか、これまでのAcronisTrueImageと同じなのかどうかはサポートに確認してみたほうがいいかもしれない)
さっそく、自宅NASをCIFSマウントして仮想マシンのWindows7にTrueImage HomeEdition 2015をインストールして、そっからAcronisCloudにネットワークフォルダをバックアップしてみました。結論からいうと、セッションを調べてみると、eo光→JPIX→IIJ→NameSafe→Acronisという経路でUSのデータセンターに送信されているっぽいのですが、コンスタントに90~100Mbpsぐらい出ています。これは速い。ものすごく速い。
こんだけのスループットがちゃんと出るのなら自宅のデータ全部を安心して全部ぶち込めそうです。
追記:Webブラウザで暗号化キー入力すればどこからでもバックアップデータを参照できるのは便利なんだけどなんだか危うい気がするので、Acronisのサポートに問い合わせしてみました。回答があれば掲載してみようと思います。
質問内容:Acronis TrueImage2015にて暗号化キーを使ってファイルのバックアップをAcronisクラウド上に保管した場合は、NASや外部ディスクと同じようにクライアント側で暗号化処理が行われキーはAcronisクラウドには送信されず、他ユーザーからはもちろんのこと、Acronis社内の技術者であっても複合化ができないよう情報が秘匿化されているのでしょうか?
Dropboxのように暗号化・復号化に必要な鍵もデータセンター側に保管されていないのかという意図です。
2014/12/2 追記:無制限と謳っておきながら実際にはAcronis Cloudは1PCあたり3TBという上限があるようで、それを超えるとバックアップ取得ができなくなりました。